遺品整理とは

遺品整理(いひんせいり)とは、亡くなった方が遺した品物である「遺品」を整理し、片付け、必要に応じ処分をする作業です。「貴重品を整理するだけ」といった小規模な整理をイメージする方も多いのですが、実際に扱う品物の量や作業量は膨大なものとなります。

近年では遺品整理作業の物理的・精神的な負担の大きさや、核家族化・高齢化等の社会的な背景から、遺品整理を業者に依頼される方が増えています。

遺品とは「すべての物品」

遺品とは
『遺品』とは、故人が遺した物のうちの不動産(土地・家屋)を除いたすべての「動産」を指します。『遺産(財産)』が経済的価値があるものだけを指すのに対し、『遺品』は価値の有無にかかわらず「すべての品」を含むのです。

【遺産の例】

通帳や印鑑
宝石等の貴金属品
自動車
骨董品 等

【遺品の例】

通帳や印鑑
宝石等の貴金属品
自動車
骨董品
写真やアルバム
仏壇
家具:食器棚、ベッド、本棚等
家電品:テレビ、冷蔵庫、オーディオ、エアコン等
食器類
ふとん
衣類
雑貨類
自転車
収集品:書籍、マンガ。CD等
ゴミ:粗大ごみ、部屋に遺された生ゴミ等

例えば亡くなられた方が一人暮らしの場合、遺品整理では「部屋の中に置かれているもの全部が遺品」ということになります。

意外に多い?遺品整理の作業例

遺品整理 分別
遺品搬出

遺品整理では、一般的に以下のような作業が必要になります。

1.仕分け

すべての遺品に対して、「貴重品」「不要品」「思い出の品」といった分類を行います。リサイクルや寄付を希望する場合には、それらの分類も行います。

小物類はダンボール箱やプラスチックボックス等を使って分類をし、大型家具等には張り紙をして分類をわかりやすくします。

2.解体・搬出

大型家具・家電等を処分する場合、部屋からの搬出には2人~3人以上の人手が必要です。ベッド・本棚等の大型家具は、解体をしないと搬出できない場合もあります。

3.ごみ処分手続き

ご遺族がご自身で遺品整理を行う場合、粗大ごみ等の処分は事前に各自治体に申し込み(有料)を行う必要があります。またその他の生ゴミ等のゴミ類も、各自治体の分別ルールに則り、曜日・時間等を守って指定の集積所に出さなくてはなりません。

4.リサイクル・寄付等

ご家族がご自身で遺品整理をし、遺品の再利用を希望する場合、遺品のリサイクル先・寄付先を探し、以下のような手続きを行う必要が出てきます。

リサイクルショップへの買取申込み:物品によってはショップへの直接持込が必要です。
ネットオークション・フリマサイトの利用:一品毎に数回以上の買取側ユーザーとのやり取りが求められます。梱包・送付手続き等の手間もかかります。
寄付:各施設では、物品寄付の内容について「未使用品のみ」「見た目がキレイならOK」等、施設毎に異なる制限を設けています。各施設の制限に合わせ寄付する物品をさらに仕分けた上で、事前連絡で承諾をもらい、梱包・送付を行う必要があります。

5.供養

以下のような故人の思いが詰まった品については、「単に処分するのはしのびない」「供養をしたい」と考える方が多いです。

仏壇
位牌
人形・ぬいぐるみ
故人の愛用品 等

しかしお付き合いのあるお寺(檀那寺)が物品供養を受け付けない場合、新たに別の寺に供養を依頼しなくてはなりません。寺によっては供養料が非常に高額となる場合もあるので注意が必要です。寺への遺品の搬送手続きを行う手間もかかります。

6.清掃

故人のお住まいが賃貸マンション・アパート等の場合、部屋の退去時にはある程度の清掃が必要となります。汚れの場所や程度によっては借り主側の負担範囲の対象となり、退去時のハウスクリーニング費用(原状復帰費用)が発生します。

遺品整理をご遺族が行うデメリット

遺品整理については、かつてはご遺族や関係者の方が行うのが一般的とされていました。しかし近年では、以下のようなデメリットがあることが問題視されるようになっています。

作業量が多すぎるための物理的負担

遺品整理とは、上でご紹介したように大量の品物の整理と適切な処分を行う作業です。その作業量は「一人暮らしの引越よりも多い」とすら言えます。

葬儀を終えたばかりの慌ただしい日々の中で、ご遺族はこのような多量の肉体的な作業と事務手続きに勤しまなくてはなりません。その物理的な負担は非常に大きなものです。

精神的な負担・ストレスが大きい

大切な家族・親族を亡くしたばかりのご遺族にとって、故人の遺したものに触れることが辛く感じられるケースは少なくありません。精神的な負担が大きく、作業を続けられないケースも見られます。

要不要の判断がしにくい

所有者であったご本人が亡くなっているため、物品の価値や要不要がわかりにくく、分類が進めにくい点も問題とされています。価値のある物品を誤ってゴミとして処分してしまい、後からトラブルとなるケースも散見されています。

ごみ処理トラブルが多い

遺品整理では、各自治体の回収ルールに則ったごみ出しをしないといけません。特に近年は各自治体の分別ルールが厳格化されています。

ところが大量の品物の処分となると、分別が甘くなったり、ゴミ処分に必要な手続きを踏む時間がなくなるケースが少なくありません。

適当に捨てたゴミが自治体側から回収拒否され、遺されたゴミの問題で大家や管理会社側とトラブルになるケースも見られています。

家が遠いと作業が進めにくい

故人とご遺族のご自宅の距離が遠い場合、遺品整理のためにかかる労力や時間は倍増します。特に近年では核家族化や独居高齢者の増加によって、「遺品整理をしたいが遠くて作業に行けない」「週末だけでは遺品整理作業が終わらない」といった問題が多く見られるようになっています。

退去期限に間に合わない

故人の住居が賃貸物件である場合、相続人が賃借人としての地位を承継することになります。

住人の死亡のみを理由として賃貸契約が即刻解除されるわけではありませんが、解約・退去しなければ規定の家賃(賃料)は発生します。つまり相続人が引き続き家賃を支払わなくてはなりません。

遺品整理作業が進まず、退去手続きが行えないと、誰も住まない部屋の賃料だけを管理会社に支払い続ける事態となってしまうのです。

また孤独死で発見が遅れた場合等には、腐敗臭や害虫発生の問題があるため、早急な遺品整理・退去を管理会社側から求められるケースもあります。

遺品整理サービスで負担が大幅減

「自分達だけでは遺品整理が終わりそうにない」
「家が遠くて遺品整理が進められない」
「遺品整理のために故人の部屋に入るのが辛い…」

そんなご遺族の方たちの問題解決のために生まれたのが「遺品整理サービス」です。リサイクルイズミの遺品整理サービスでは、ご遺族に代わりプロの遺品整理スタッフ達が遺品の分類や適切な処分を行います。

お電話でお申し込みいただければ、立会無しでも遺品整理が可能です。また「スタッフと一緒に思い出の品を整理したい」「大型家財の処分だけ頼みたい」といったご要望も承ります。

ご遺族に寄り添い、心や体の負担を減らすお手伝いをしたい。ご遺族が気持ちを整理するための一助となりたい…そんな気持ちから生まれた『遺品整理サービス』を、ぜひご利用ください。

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